【体験談】高額療養費の振込はいつ?出産や切迫早産での入院は対象?

切迫早産7泊8日の入院をし、医療費がさぞかし高くなるんだろうなぁと恐怖していたら、高額療養費制度という制度のおかげで財布が救われました。

病気などで高額な医療費がかかってしまったとき、健康保険組合から自己負担額の一部払い戻しが受けられるのですね。

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こんな制度があるなんて知らなかった!ありがたい…

高額療養費制度とは

1日から月末までをひと月として、そのあいだに支払った自己負担額が限度額を超えたとき、超過した分の金額について所属の健康保険組合から払い戻しが受けられる制度です。

(例)医療費100万円、3割負担、自己負担限度額10万円の場合
本来の自己負担額は100万円の3割=30万円ですが、最終的な負担額は10万円のみ(20万円分の払い戻しが受けられる)

自己負担限度額は年齢、所得、自治体、所属の健康保険組合などによって異なります。
自分が所属している健康保険組合のホームページなどで調べると良いです。

所属している健康保険組合がわからない場合は、健康保険証に書いてあります。

FAQ

自分がこの制度を利用するにあたり、色々と調べてみたので、これを機にまとめておきたいと思います。

被扶養者でも使える?
被扶養者でも使える制度です。
対象になる医療費とは?
保険適用の医療費が対象。美容医療や先進医療にかかる費用は対象外。
出産は対象になる?
自然分娩は対象外ですが、帝王切開分娩は対象になります。
また、先述のとおり、私は切迫早産での入院で対象となりました。
入院中の食事代や差額ベッド代は?
対象外です。
申請は必要?
基本的には所属の健康保険組合に申請が必要ですが、不要としている組合もあります。
限度額適用認定証とは?
入院や手術など医療費が高額になることが事前にわかっている場合、あらかじめ健康保険組合に申請しておくことで、窓口での支払額を一時的に減らす制度です。この認定証を使用してもしなくても最終的な自己負担額は同じです。
入院で月をまたいだ場合は合算できる?
別々に計算・申請します。
例)自己負担限度額が10万円で、1月に50万円、2月に50万円かかった場合
→どちらも高額医療費制度対象のため、1月の10万円+2月の10万円=20万円が自己負担額例)自己負担限度額が10万円で、1月に7万円、2月に7万円かかった場合
→それぞれの月でかかった医療費が自己負担限度額以下のため、高額療養費制度の対象外

例)自己負担限度額が10万円で、1月に5万円、2月に20万円かかった場合
→2月の医療費のみ対象となります。
1月の5万円+2月の10万円=合計15万円が自己負担額となります。

複数の医療機関の医療費、家族の医療費、入院と外来、医科と歯科を合算できる?
70歳未満の場合、1回の医療費が21,000円以上の場合のみ、複数の医療機関や家族の医療費を合算できます。
こちらのホームページ(がんを学ぶ:高額療養費制度 適用ルール)の図解がとてもわかりやすいです。
いつ振り込まれる?
組合によりますが、3ヶ月~程度かかります。

実際に利用した流れ

私が病院の会計で支払った金額は、医療費(約10.5万円)+差額ベッド代+入院食事代=合計約16万円でした。

後日、健康保険組合から超過額(約10.5万円-限度額)が振り込まれました。

8月上旬に入院して、振込は11月下旬でした。

ちなみに民間の保険にも入っていて、こちらからは48,000円支給していただきました。

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高額療養費制度は、対象となっていても申請を忘れてしまうと損をしていまいます。

申請の期限(※治療を受けた翌月1日からの2年間)もあるので、忘れないように注意が必要です。

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