地下鉄はニューヨーク市内の移動にとても便利です。
しかし、東京と比べてあまりバリアフリー化が進んでおらず、エレベーターのない駅がまだたくさんあります。
そこでこの記事では、普段よくベビーカーでニューヨーク地下鉄に乗っている私が
- バリアフリー路線図
- バリアフリー経路の探し方
- ベビーカーで改札を通る方法
- ベビーカーで電車に乗るとき注意したいこと
について書いていきます。
バリアフリー路線図
MTA(ニューヨーク州都市交通局)の公式サイトに、バリアフリー対応駅がわかりやすく判別できる路線図=”Accessible Stations Subway Map”が載っているので、ベビーカーや車椅子で移動するときの参考になります。

駅名が青枠で囲まれている駅は、バリアフリー対応駅です。グレーの文字の駅は非対応。
バリアフリー経路の調べ方
地下鉄の経路検索はGoogle Mapが便利なのですが、普通に検索すると最適経路(安い・早い・ラク)が表示されてしまいます。
そこで、「オプション」(Option)をタップして、「階段やエスカレーターを使わない」(Avoid stairs & escalators)に設定を変更。
すると、徒歩とエレベーターのみで利用できる経路が表示されます。
このように事前に調べておくのがおすすめ。
ベビーカーで電車に乗る方法
基本的な乗車方法については前回の記事をご覧ください。
▶関連記事:【画像解説】ニューヨーク地下鉄の乗り方と間違えやすいポイント
入口~改札
バリアフリー対応(Accessible)駅でも、すべての入口にエレベーターがあるわけではありません。階段のみの入口では、このように
“Elevator across 49 St”(エレベーターは49ストリートを挟んで向かい側にあります)などと場所が表示されているので、これを頼りにエレベーターを探します。
改札の通り方
ニューヨーク地下鉄の改札は、このように回転式のバーがあり、幅が狭く、ベビーカーのままでは絶対に通れません。
しかし、バリアフリー対応駅では、改札横に自動ドアがあり、横のOMNYリーダーにカードやスマホをかざす(OMNYについて詳しくは前回の記事を参照)と、ドアが自動で開いてベビーカーでも通れるようになっています。
また、バリアフリー駅でも、この自動ドアがない改札もあります。
そういう場合は、駅員さんや連れの人に非常ドアを開けてもらって通ったり、ベビーカーを外に置いて自分だけ中に入り非常ドアを開けてベビーカーを中に入れたりできなくもないのですが…
それをしてしまうと、改札を入った先でエレベーターがなくてホームに降りられず結果的に困るので、自動ドアがある別の改札を探して通る方が後々のためにも良いです(バリアフリ―駅なら必ずどこかにあります)
バリアフリー駅で自動ドアがある改札から中に入れば、ホームへのエレベーターを見つけられます。
ちなみに、非バリアフリー駅を使う場合は、上記の非常ドアを使う方法で改札を通ることに…(是非はともかく、やっている人は多い)(個人的にはあまりやりたくない)
降車~改札
電車から降りたら、エレベーターで改札階へ。
エレベーターの位置は看板を辿れば簡単にわかります。
改札を出る~地上へ
“Elevator to Street”の表示に従って進み
自動ドアを見つけたら、OMNYリーダーにカードやスマホをタッチすれば改札外に出ることができます。
ここでも非常ドアを使って改札から出ることもできますが、その先で地上に出るエレベーターがなくて困ったりするので、バリアフリー駅ではこの自動ドアから出た方が良いです(ここから出れば、地上へのエレベーターが必ずあるはずなので)
看板の表示に従って進み、エレベーターで地上へ。
完。お疲れ様でした!
まとめ
以上、ニューヨーク地下鉄にベビーカーで乗車する際のポイントでした。
まずGoogle Mapでバリアフリー経路を調べる。そして実際に乗るときは、車椅子マークを追っていけば基本的には大丈夫。
非常ドアで改札を出入りすると、たとえバリアフリー駅であってもその先にエレベーターがあるとは限らない点に要注意です。
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