子連れ@アメリカの新幹線 アムトラック”Acela”に乗ってみた

アメリカの鉄道会社”Amtrak”(アムトラック)高速列車”Acela Express”(アセラ・エクスプレス)に、家族(私、夫、5歳、1歳)で乗ってきました。

このブログでは、

  • Amtrakの路線図
  • Acela Expressの車内設備
  • ペンシルベニア駅(ニューヨーク)
  • ユニオン駅(ワシントンDC)

の紹介と、子連れで乗車した感想を書いていきます。

路線図

アムトラックの路線図
出典:Amtrak

Amtrakは、アメリカ本土の各都市以外にも、バンクーバー、トロント、モントリオール等のカナダの主要都市に運行しています。

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何故かラスベガスは通っていません。

Travel Planning Mapでは、拡大して詳しい地図を見たり、ルートの検索ができます。

今回はニューヨークワシントンDCを往復しました。

チケット

公式サイトで出発地と目的地、日付、乗車人数を選んで”FIND TRAINS”を押すと、該当の列車が表示されます。

アムトラックの料金と座席の種類

画像左から、Coach(普通客車)、Business(ビジネスクラス)、First(ファーストクラス)、Rooms(個室寝台車)。

列車の種類や時間帯によって、料金は異なります。

今回はアメリカ唯一の高速列車である“Acela Express”(アセラ・エクスプレス)を選択。

ニューヨークからワシントンまで、他の列車がだいたい3時間半かかるのに対して、Acelaは3時間。

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日本でいう”のぞみ”みたいな感じ?

チケットの買い方は、多くのサイトで丁寧に解説されているので省略。

ちなみに、Acelaは全席指定となっており、チケット購入時に自分で座席選択が可能です。

購入が完了すると、チケットがメールで送られてきます。

Amtrakには改札がなく、乗車中に回ってくる車掌さんにチケットを見せる仕組みなので、当日提示できるようにしておく必要があります。

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画面(スクショ/メール)でも印刷した紙でもOK。

ペンシルベニア駅 (NY)

ニューヨーク市でAmtrakがとまるのは、“Pennsylvania Station”(ペンシルベニア駅。略称:PENN Sta.)“Moynihan Train Hall”(モイニハン トレイン ホール)

マンハッタンの中心部にあり、地下鉄やバスでアクセス可能です。

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飛行機での旅行は、JFK空港まで行くのが面倒。Amtrakの立地はとても良いですね◎

Moynihan Train Hall は、8th Ave. と 9th Ave. の間、31st St. と 33rd St. の間にあります。

モイニハン・トレイン・ホールのアクセス
出典:Moynihan Train Hall NYC

9th Ave. 側の入口はこんな感じ。

モイニハ・トレイン・ホール

かっこいい建物!

“Train Hall” の表示に従って進みます。

モイニハ・トレイン・ホールの中

ホール内がめちゃくちゃオシャレ。

モイニハ・トレイン・ホール内部

チケットセンター(荷物の預け入れもここ)や

モイニハ・トレイン・ホールのアムトラックオフィス

スタバ等のカフェやショップ、美味しいプリンが有名なMAGNOLIA BAKERYもありました。

モイニハ・トレイン・ホールのマグノリアベーカリー

電光掲示板でTrack(ホーム)番号を確認します。

アムトラックが何番線から出発するか確認できる電光掲示板

かなり直前にならないと表示されないので注意。アナウンス放送もされます。

Moynihan Train Hall はバリアフリー対応で、ホーム行きのエレベーターもあります。

モイニハントレインホールはバリアフリー

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列車に乗るまでは、ベビーカーでも全然問題ナシ。

ホームに着いたら、チケットを確認して自分の車両へ。

アムトラックのプラットフォーム

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駅には出発時刻の30分前に到着しましたが、少し時間が余るくらいでした。日本の新幹線と同じ感覚で乗れる。

Acela Express

Acelaはファーストクラスとビジネスクラスのみの設定となっています。

ビジネスクラスの座席は、“窓|2席|通路|2席|窓”の並び。

日本の新幹線のような前向きの席が多めですが、前向きと後向きで向かい合わせのボックス席もあります。

アムトラック「アセラ・エクスプレス」のビジネスクラス、ボックス席

中央のテーブルはパタンと開いて広げることができ、食事や仕事に便利。

アセラ・エクスプレスの座席テーブル

中には、静かに過ごしたい方向けの”Quiet Car”という車両もあり、私語や通話は禁止です。

アムトラックのQuiet Car
天井に青い表示があるのが Quiet Car
小さい子連れの方は、予約時にQuiet Carを選択しないよう注意。
しかし、Quiet Carではない車両でも、かなり静か。
ほぼ満席でしたが、会話している人はあまりいませんでした。
子連れの私達、緊張で震える。

座席下にはコンセントがあり

アムトラック「アセラ・エクスプレス」の座席コンセント

WiFiも無料で使えます。

アムトラック「アセラ・エクスプレス」の無料WiFi

このおかげで、5歳はタブレットでずっと遊べて、静かにしていられたので助かりました。

1歳の機嫌が悪くなってしまったときは、車両間のデッキに出てあやせました。

アムトラック「アセラ・エクスプレス」の車両間スペース

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けっこう広くて、抱っこで寝かせるのに便利。

行きも帰りもこの方法で乗り切りました!

日本の新幹線同様、車両とデッキの間にはドアがあり、声が漏れにくいのが助かります。

アムトラック「アセラ・エクスプレス」の車内

荷物

荷物置き場は、各車両にあります。

アムトラック「アセラ・エクスプレス」の荷物置き場

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スペースが限られているので、わりと争奪戦。

座席の上にも荷物スペースはあります。

また、小さな荷物ならボックス席の背中側にも入ります。

アセラのボックス席のあいだにベビーカーを置いた様子

長距離路線や夜間寝台では、駅で荷物を預け入れることもできるようです。

トイレ

アムトラック「アセラ・エクスプレス」のトイレ

普通にキレイ。

窓はすりガラスなので、外から見られる心配はなし。

子連れinfo

バリアフリートイレには、オムツ替え台もありました。

アムトラック「アセラ・エクスプレス」のオムツ替え台

食事と飲み物

ファーストクラスではアテンダントによる車内食と飲み物のサービスがあるそうですが(無料)、ビジネスクラスは無し。

買ってきた軽食を席で食べてもOKですが、

Acelaには食堂車があり、卵料理やサンドイッチ等の食事や、ドリンク(お酒もあり)を楽しめます。

Acela食堂車のメニュー
出典:Amtrak

Amtrakの一部の長距離列車ではレストランのような食堂車もありますが、Acelaはカウンターが数席と、簡素なテーブルが2~3卓でした。

私達が乗った際は、機材の故障で食事の提供が不可となり、ペットボトル(常温)とお菓子の販売のみでした。残念。

ちなみに水は無料。

アムトラックの無料の飲料水

Union Station (DC)

ニューヨークから3時間かけて、ワシントンD.C.のUnion Station(ユニオンステーション)に到着。

駅構造はシンプルでわかりやすい。

ホームが横並びになっていて

ワシントンD.C.のユニオンステーション

出口から出たらすぐに共通の待合エリア。

ワシントンD.C.のユニオンステーションの待合ベンチ

まとめ

前回のカンクンへの旅行で、乳幼児連れの飛行機はもうこりごり…と思い、今回はAmtrakにしてみましたが、大正解でした。

  • 駅へのアクセス◎(空港は遠い)
  • 30分前に着けばOK
  • チェックイン待ち、保安検査がないのが圧倒的ラク
  • 無料WiFiは神
  • デッキに出て子供をあやせる(近距離便の小さい飛行機では無理)
  • 電車に乗ること自体が子供は楽しい

Acelaはきれいだし、子連れでも(飛行機よりは)快適、私たちも車窓に広がる風景を楽めました。

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また乗りたい!今度はボストンに行ってみようかな~
▼ワシントンD.C.の旅行ブログはこちら
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