ニューヨークに子連れで赴任するにあたり、情報収集に一番時間がかかったのが、現地の学校についてでした。
今回は、私が調べた
- アメリカの幼稚園・小学校の種類と進学の流れ(デイケアとプリの違いは?チャータースクールって何?)
- NYCの幼稚園・小学校の具体的な紹介
について、これから赴任される方、現地で入園・入学を検討中の方の参考になればと思い書いていきます。
アメリカの初等教育の流れ
まず、アメリカにおける小学校までの教育機関を、超ざっくりまとめてみました(Grade3以降省略)
学年の区切りについてはこちらの記事で解説しています。
関連記事▶アメリカ(NY)の幼稚園・小学校の学年区切り。1年遅らせられる?
以下にて、それぞれの学校について説明していきます。
デイケア/プリスクール
デイケアは日本でいう保育園、プリスクールは日本でいう幼稚園のイメージ。基本的に私立です。
デイケアは生後まもなくから預けられます。
プリスクールは、自立歩行が可能になった1歳前後からの園、日本でいう年少さんからの園など、さまざまです。
そして、どちらも学費はとんでもなくお高いです。
マンハッタンで週5フルタイムだと、月額2500~3200ドル(=30~40万円)程度。
日本の保育園・幼稚園のありがたみが身に沁みる(日本が安すぎる気もする)
周りの駐在の方を見ていると、お子さんが2・3歳頃~デイケアやプリスクールに入れ始める方が多い印象。
専業主婦/主夫の場合は、週2, 3回のハーフタイム利用(できる園とできない園があります)多し。
それでも10~20万円程度かかります。
Bright Horizons、NY Kids Club、Vivvi、Kindercareなど。
パブリックスクール(PS)
アメリカの公立小学校=パブリックスクールは、小学0年生のような位置づけのKindergarten(キンダーガーテン)から始まります。日本でいう年長さん。
年長さん~小学校が一つの学校のような感じ。我が子もこちらに通っています。
また、地域によっては、Kindergartenの前にPre-Kという学年(年中さん)があったり、更にその前に3-Kという学年(年少さん)があったりします。
3-Kから入学してもいいし、Pre-Kから、KindergartenからでもOK。
私が住んでいるNYC(=NY州ニューヨーク市)では、3-Kから現地公立校があり、無料で通うことができます。
ちなみに3-Kは設置していない学校が多く、募集人数も少ないので、倍率が高いらしい。
公立の3-Kに入園できずに、プリスクール(私立)に入る子も多し。
私立小学校
学費はそこそこ高い(デイケアやプリスクールほどではない)ですが、駐在員の方で子供を通わせている方も結構います。
3-Kからの学校もあれば、Pre-K、Kindergartenからのところもあります。制服があったりする。
Trinity School、School of Blessed Sacramentなど。
日本人学校
年少、年中、年長、小学1年生…のように、日本と同じ学年区切りが使用されています。
アメリカにいながら、日本人のお友達と学び、日本と同様の教育が受けられます。
現地での生活に困らないよう、英語教育に力を入れている学校も。
ニューヨーク日本人学校(Greenwich, CT)、ニューヨーク育英学園(NJ/Manhattan, NY)、こどものくに幼稚園(Westchester, NY)、リセ・ケネディ(Manhattan, NY)など。
チャータースール
チャータースクールは、州や学区の特別認可を受けて公費で設立されている学校です。
制服があったりして、私立っぽい雰囲気の公立、という感じ。でも学費は基本無料。
勉強重視の学校、アートや音楽など楽しく学ぶ学校、規律に厳しい学校、ゆるい学校…と特色は様々。
学年はKindergartenから、入学は抽選のことが多いです(NYCでは前年冬に応募→抽選→9月入学)
Success Academy、KIPP、Uncommon Schools、Achievement First など。
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このようにたくさんの種類の幼稚園・小学校があり、
- 小さいうちからデイケアに預けて、Pre-KからPS入学(現地人に多い)
- プリスクールから始めて、Kindergartenからチャータースクールへ
- 最初から最後まで日本人学校(短期滞在の駐在員に多い)
など、組み合わせ方は自由です。
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