このたび、第二子となる次男を計画無痛分娩で出産しました。
初産(自然分娩・促進剤あり)は激痛でトラウマだったので、
今回は「絶対に無痛!」と妊娠前から心に決めており、産院は無痛ありきで選択。
無痛分娩費用はプラス12万円(税別)でしたが、あの痛みを回避できるなら全然払う。
計画日はいつ決まる?
私の産院では、臨月の妊婦健診で医師や助産師さんが子宮口の状態を確認し、
- 子宮口は何センチ開いているか
- 子宮口の柔らかさ
- 胎児の頭がどのくらい降りているか
などから計画分娩の日取りを決めるという感じでした。
経産婦の場合は、前回の出産が何週だったかも参考にしているようです。
私は37週の健診で子宮口2センチ。
前回の出産は40週だったことを告げると「また一週間後だね~」と医師に言われ
とハラハラしつつ過ごしました。
(計画日前の夜間・土日に陣痛が来た場合は無痛対応不可の産院でした)
そして何も起きず迎えた38週1日の健診で、子宮口3センチとなって

と、急きょ計画日が決定しました。
計画日前日:入院
38w2d、計画日の前日午後に入院です。
バースプランなどの書類を提出して…コロナ禍ならでは、入院前PCR検査を受けました。
入院する全員がこの検査を受ける必要があるとのこと(都内の総合病院です)
鼻に棒を突っ込まれるやつ。痛い。
尿検査、血液検査、点滴ルートの確保、NSTなどをして、シャワーを浴び、夕飯を食べていると…

と軽い感じで告げられる。良かったー!
その後、医師の診察があり、

とのこと。人によっては、バルーンやメトロなどで子宮口を広げる処置があるようです。
寝る前にもう一度NSTがあり、消灯。
明日に備えてたくさん寝てね、と睡眠薬を処方してもらったのに、興奮していたのかあまり眠れませんでした。
陣痛促進剤開始
当日は朝6時半に分娩室へ移動。計画分娩の朝は早い。
7時
陣痛促進剤の点滴が開始。
まずは12ml/hの少量から始めて、30分おきに12ml/hずつ増やしていくらしい。
促進剤を投与しているので、お腹には常にNSTをつけてモニター。
朝食を食べていると、早速、7時半過ぎから3分おきの陣痛あり。麻酔はナシですが、まだ全然痛くない。
その後、どんどん促進剤の投与量が増えていき…
10時半
だんだん痛くなってきたので、内診。
子宮口は4~5センチ開いているらしく、麻酔ルートを確保することに。
分娩台の上でエビみたいに背中を丸くして、塗る麻酔?をしてもらい、背骨の間に針を入れられます。
圧迫感があって変な感覚でしたが、全然耐えられる痛み。
ここではルートを確保するのみで、まだ麻酔は入れてもらえません。
人工破膜・麻酔開始
11時15分
間隔が3分から縮まらないので、もう一度内診。このとき促進剤は72ml/h。
陣痛は生理痛ぐらいでそこまで痛くないけど、内診はもう激痛。無理。
ここで、進みをよくするために人工破膜(=破水させること)されました。
その後トイレに行くと、急に陣痛が強く!!
11時45分
待望の麻酔開始!
ルート確保していた背中の管から、麻酔薬がスーッと入ってきます。
これで痛みから解放される!と期待したのですが
麻酔が効かない
効果が出るまで少し時間がかかるとのことで、ひたすら時間経過を待ちながら陣痛に耐える。
もうスマホ触る余裕ない。痛い。とにかく呼吸法。
12時15分
麻酔開始から30分経ったので、医師による麻酔の効果チェックがありました。
冷たいアルコール綿を皮膚に当てて、ヒヤッとする感覚があるかどうかで判定します。
・お腹にアルコール綿を当てる:冷たくない
となれば、お腹に麻酔が効いているということ。
ですが…私の場合は腕もお腹も全く同じ!冷たい!
ということで麻酔は全く効いていませんでした…
そして、何故か左脚にだけ麻酔が効いていることが判明。
ここで再度、内診。むりむり!やめてー!と叫ぶ。
無痛分娩とは…?
医師、助産師さんの間に不穏な空気が漂い始めます。
無痛分娩は神でした
左脚にだけ麻酔が効いているということで、右を下にして脚を上げて寝る体勢に変更。
こうすることで麻酔が右側や腹部に流れることを期待するらしい。意外と原始的。
13時
あれ…?さっきまでより痛くないかも…?
ここで内診していただくと、子宮口6~7センチ。
内診の激痛も全くなく、これならどんどん内診してください!という気持ち。
13時半
完全に無痛に。子宮口は7~8センチ。
初産のときは、このフェーズでは激痛でのたうち回っていた記憶があります。
(初産の出産レポを確認したところ、絶叫しながらベッドの柵を殴って痛みを逃していたらしい)
無痛分娩ってすごい。神。
子宮口全開~分娩
14時
初産では痛すぎて喋れなくなっていた頃。今回は、完全に無痛。
なんとなく、骨盤になにか挟まっている感じがしました。
助産師さんに「気のせいかもしれませんが…」と伝えると、

と内診。すると子宮口全開!赤ちゃんがもう出てきそうとのこと!
分娩に向けてスタッフの皆さんが準備開始。
陣痛の張りにあわせて、深呼吸するようにいきみます。
初産のときは痛みが強く、ふんっ!と力を入れて押し出す感じでしたが、今回はゆっくりゆっくり、少しずつ出す感じ。
「股関節が柔らかいね~とっても上手!」と助産師さんに褒められる。
無痛でも股関節ストレッチはしておいた方がいいのかもしれない。
そして15分ほどで次男誕生!
出てきた瞬間、おしっこをぶちまける次男(笑)
誕生後
その後、胎盤も出てきて、会陰を縫ってもらいます。
初産の際、会陰切開のキズが産後の生活にめちゃくちゃ響いたのですが、今回はほぼノーダメージ。
無痛分娩のメリットがこんなところにもあるとは。
ただ、出血は約700ミリと多量でした(初産のときは約400ミリ)。
キレイに拭いてもらった赤ちゃんを胸の上に乗せます。
初乳を飲ませて2時間ほど抱っこして、カンガルーケア終了。
計画無痛分娩の感想
麻酔が効かなかったときは、「もうこのまま無痛できないのか…?」と絶望しましたが、
最終的には一番痛い時期を完全無痛にできて、無痛にして本当に良かったです!
コロナ禍で家族の立会い不可となり、夫に腰を擦ってもらうこともできなかったので、無痛の恩恵は大きかったと思います。

出産から暫く経ちました。産後あんなに「痛すぎる!もう二度と産まない!」と心に誓ったのに、すでに痛みを忘れかけ、我が子の可愛さに毎日ノックアウトされ、「第二子もアリか…無痛分娩なら」と心が揺れ始めています(笑)そんな私の出産記録を書き[…]