ピジョンのベビーカーPATTAN(パタン)を半年間使用した感想

簡単に折り畳めて持ち運びも楽ちんな、pigeon(ピジョン)社のA型ベビーカー「PATTAN(パタン)」を半年間レンタルして使ってみました。

この記事ではスペックの紹介、そして長所短所を含めレビューしたいと思います。

スペックと選んだ理由

・重量:4.7kg
・前輪直径:12.5cm
・後輪直径:14.0cm
・座面の高さ:53cm
・ハンドルの高さ:103cm
・リクライニング角度:115°~165°
・カゴ容量:20リットル
・幌の窓:あり
・幌のUVカット:99%
・片手で折り畳み:可能
・自立:可能
・シート洗濯:可能
・対面走行:不可

最大の特長は軽くて折りたたみしやすく便利な点。なんなら担いで運べる。

私はグリーンドットのデザインが可愛かったのと、平均以上の項目が多くて便利そうだったのでPATTANを選びました。

購入も考えましたが、途中でB型ベビーカーへの乗り換えも検討していたのでレンタルにしてみました。

リクライニングと幌

こちら↓が背もたれを最も倒した状態(165度)
説明書によると、生後7ヶ月頃(腰すわり)まではこの角度が推奨されています。

ベビーカー「パタン」のリクライニング角度

mint
スムーヴよりは水平にならないけど、これでも十分でした
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↓腰すわり以降に可能な、背もたれを最も立てた状態(115度)

ベビーカー「パタン」の背もたれを起こした状態

リクライニングは2段階ではなく、背もたれ裏のベルトで自由に調整可能です。
初めは背もたれを起こして使って、途中で赤ちゃんが寝てしまったらフルリクライニングに変更…なんてこともできます。

ちなみに、脚を載せる部分はこの写真では水平にしていますが、折った状態にすることも可能で三段階に調節できます。

幌(日よけ)を畳むとこんな感じ↓

ベビーカー「パタン」の日よけを畳むとこんな感じ

幌はA型ベビーカーの中ではあまり大きくないですね。B型ベビーカーと比べるとかなり大きいです。

あまりにも暑いときはコートやベビーカーブランケットを幌にかけてしのぎました。

ベビーカー「パタン」の幌がやや物足りないのでコートで防ぐ

mint
幌がもう少し大きいといいなぁ…

幌にはペロンとめくるタイプのメッシュの窓があります。

ベビーカー「パタン」の幌にはメッシュ窓あり

使用前は窓のことをあまり重視していませんでしたが、これがあるとすごく便利

前に回り込まなくても、赤ちゃん寝たかな~と簡単に様子を見ることができます。

カゴに荷物はどのくらい入る?

カゴは大きめ(20リットル)で使いやすかったです。

ベビーカー「パタン」のカゴは意外と大きくて使いやすい

前からも後ろからも物を入れられるのが便利。

mint
ネットの深さが結構あり、見た目よりもたくさん入ります。

500mlペットボトル水筒おむつポーチ着替え畳めるタイプの抱っこひもベビーカーブランケットを常に入れていましたが、それでもなお余裕がありました。

ママバッグはハンドルにフックを付けて掛けていました。
三輪ベビーカーでこの方法をとるとすぐにウィリー(前輪が浮いてしまうこと)して危ないのですが、PATTANは四輪なので比較的安定します。

ベルト周りとフロントバー

シートベルトは5点式です。

ベビーカー「パタン」のシートベルトは5点式

肩ベルトを腰ベルトのフックに引っ掛けてから、股のバックルのところに留めます。
片側ずつできるので、暴れてもなんとかなります。

フロントバーは簡単に取り外し可能

ベビーカー「パタン」のフロントバーは取り外し可能

バーを取り外したら、付属品のキャップ↓をかぶせることもできます。

パタンのフロントバーキャップ

本当に折り畳みは片手でできるのか?

できます!しかも余裕!

mint
折り畳みに関しては本当に超簡単

私はパワーに自信がないのですが、PATTANは折り畳みも持ち運びも一人でできました
その後購入した三輪ベビーカーは持ち上げられなかった…)

まずハンドルの下部ロックを手のひらで握って、親指で上部ロックをひきます。

ベビーカー「パタン」の畳み方1

そしてパタンとハンドルを前に倒して

ベビーカー「パタン」の畳み方2

もう一度パタンと後ろに倒すだけ!

ベビーカー「パタン」の畳み方3

ここまでハンドルを握ったまま一連の流れで簡単にできます。
赤ちゃんを抱っこしたまま片手で畳むことも可能。

きちんと固定したいときは両サイドのロックをかけておきます。もちろん自立します。

ベビーカー「パタン」のサイドロックで自立

カゴに荷物をたくさん入れているとサイドロックがかからないので要注意。
これに関してはどのベビーカーも同じかとは思いますが…

また、パタンは折り畳んだときの高さが79cmと低めです。

車の荷室に縦に置けました!
ベビーカーを横にして置くと他に何も積めなくなってしまうので、縦に置けるのは地味に嬉しいです。

片手で操作しようと思えばできる

ベビーカーには、ハンドルが左右に分かれているタイプと、PATTANのようにハンドルが一本につながっているタイプの二種類があります。

パタンはハンドルが左右に分かれていないので、短時間なら片手で走行することもできます。

滑らかに曲がったり細かい物を除けたりするのはできないので、片手操作できなくもない…というレベルですが。

混んでいない道を真っ直ぐ進んだりゆるやかに曲がったりするくらいならできました。

ちょっと片手を使いたいけれど立ち止まれないという場面(急な強風で帽子が飛んで行っちゃう!とか人混みでくしゃみが出そう!とか)、意外と多かったので助かりました。

レインカバーはどれを買う?

純正レインカバーはピジョンの「マルチレインカバー背面用」(別売)が対応しています。

私はイオントップバリュ(プライベートブランド)のものを購入しましたが問題なく使用できました。

パタンの短所

両対面できない

PATTANは背面式ベビーカーで、対面走行することはできません。

赤ちゃんと向かい合って、昔の乳母車みたいに顔を見ながら走行したい!という方にはおすすめできません。

私も使用開始当初、「やっぱり対面式憧れたな~両対面にすればよかった」なんて思いました。

しかし、暫く経って赤ちゃんがベビーカーに慣れてきて、周りの景色に興味を示しだすと、対面走行はあまりしないかも。

うちの子は生後半年頃からママの顔よりも外を見たがっていたので(笑)、気にならなくなりました。

タイヤが小さい

パタンは軽くて持ち運びしやすい反面、タイヤは小さい(前輪直径12.5cm)です。

タイヤが小さいと、路面が粗い道では結構ガタガタします。

きれいに舗装された道ではあまり不便を感じませんが、粗めのアスファルト点字ブロックには弱いです。
石畳ジャリ道は私なら避けて通ります。

そして、ちょっとした段差にいちいちひっかかります。
横断歩道を渡って歩道に入る時のあの低い段差です。

つんのめると危ないので、歩道に入るときは常にベビーカーの前輪を少し持ち上げるようにハンドルを動かして調整する必要があります。

私は横断歩道の多い環境で暮らしていたのでこれが地味にストレスでした。

軽いベビーカーはタイヤが小さいというのは仕方がないことですが、軽さと走行性能のどちらをとるか?考える必要があります。

mint
タイヤが大きいベビーカーは走行性能◎だけど、重くて持ち運びには向かないです

タイヤロックが片側ずつ

後輪タイヤをロックすることができます。

最近は両側の後輪をまとめてロックできるベビーカーも多いですよね。
PATTANは残念ながら片側ずつ足でロックする方式です。

パタンに向いている人と向いていない人

こんな方におすすめです。

混雑している電車によく乗る人
バスによく乗る人
・自宅入口や最寄駅で階段を昇り降りする人
に頻繁にベビーカーを乗せ降ろしする人

折り畳んだり持ち運んだりする機会が多い方は、折り畳みが超簡単なパタンに非常に向いていると思います。

逆に、以下のような方は敢えてパタンを買う理由はないです。

徒歩移動が殆どの人
電車バスにあまり乗らない人
・自宅入口や最寄駅で階段を使わない
・車に乗らない/乗せるときは家族に頼む人

折り畳む・持ち運ぶ機会があまりないなら、重くても走行性能のいいベビーカーの方が良さそう。

まとめと全体評価

折り畳むことが多い人にとっては、この携帯性の高さは非常におすすめです。

また、これ一台でベビーカー卒業まで使えますA型というよりAB型という感じ。

腰が据わるまでA型ベビーカー(パタン)を使って、途中でB型ベビーカーに乗り換える…というのはしっくりこないかな。

日本人好みの携帯性と高機能でとても良いベビーカーです。

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