半年前から、Appleの製品”AirTag”(エアタグ)を、見守りGPSの代わりに長男に持たせています。
育児にエアタグ取り入れてみようかな?と思っている保護者の方のために、
私が実際に使ってみてわかった
- 子供の見守り用途で使う場合のオススメ設定
- どのくらい正確に位置情報を把握できるか
- デメリットや危険はないのか
についてブログにまとめていきます。
エアタグの持たせ方
エアタグは、アップルストア、家電量販店、Amazonや楽天市場などのネット通販で購入することができます。
本来は、財布や鞄に入れたり、鍵につけたりして、忘れ物や落とし物を防ぐための製品なので、
サイズは直径約3cm、薄さ8mmと小さいです。
こんな小さいものをそのまま子供に持たせると…
数日で失くします。
そこで私は、ディズニーのシリコンストラップを使っています。
ミッキー、ミニー、プーさん、アリエルなどのほか、ツイステやスーパーマン柄もあります。
ストラップに付属していたカラビナは使わずに、こんな感じでリュックの中に。
これで今のところ外れたことはありません。
腕時計のようなデザインのバンドもあると、Twitterで話題になっていました。
乳幼児がいるご家庭では、手が届かないところに保管する、バンドやストラップは取り外せないものを選ぶ等の対策を。
充電不要なところが最高
エアタグは内臓電池が約1年間もつので、充電は不要。
電池がなくなったら、家電量販店やコンビニでボタン電池を買って、入れ替えるだけです。
見守り用に設定する
設定はとても簡単です。箱からだして保護者のiPhoneに近づけるだけ。
するとiphoneがエアタグを認識してくれるので「接続」をタップ。
まず、名前をつけます。
「鍵」「財布」「傘」などから選べますが、「カスタム名」で子供の名前を入れることができます。
アイコンも選べます。
これで、「探す」アプリの「持ち物を探す」タブに、エアタグが表示されます。

さらに詳しく設定したいエアタグをタップして…
①〇分前
いつ時点での位置情報なのかという意味です。
詳しくは後述しますが、エアタグはリアルタイムでの位置情報ではないので、何分前に取得した情報なのかはここで確認します。
②サウンドを再生
このボタンを押すと、エアタグから音が鳴ります。
③経路
エアタグまでの経路が表示されます。
特にiPhone 11以降では、このようにかなり詳細なガイドが出ます。

④検出時に通知
エアタグとスマホが約10m以上離れているとき、「検出時に通知」をオンにすると、スマホとエアタグが再び近づいた際に通知が来ます。
紛失物の探索時に便利ですが、子供の見守り用途では、普段はこの通知はオフでいいと思います。
もし迷子になってしまったら、この機能をオンにして子供を探します。
⑤手元から離れたときに通知
この通知をオンにすると、エアタグがスマホから約10m以上離れたら通知が来ます。
私は学校に持たせているのでオフにしていますが、迷子防止用途の場合は子供の年齢や状況次第。
オンにしておけば、一緒に行動していたはずの子供がどこかに行ってしまった!/連れていかれた!というときに、通知ですぐに気がつくことができます。
しかし、子どもの年齢がある程度大きくなってくると、一緒に行動していても10m以上離れることはザラにあるはず。
子どもがちょっと離れるたびに通知が来る…見える範囲にいるのに…通知多すぎ…という場合は、オフがベター。
ちなみに、自宅など特定の場所を除外することも可能。
こうしておけば、子供が自宅内で親のスマホから10m以上離れても通知が来ることはありません。
⑥紛失モード
本来は、エアタグ(を付けた持ち物)を落としてしまったとき、拾ってくれた人に自分の連絡先(予め設定した電話番号orメールアドレス)が伝わる機能です。
個人情報を保護するためにも、普段は無効にしておきます。
もしエアタグを紛失したり、子どもが迷子になってしまって見つからないとき有効に。
デメリットはある?
エアタグは、初期投資だけで気軽に利用できて、設定も色々できるし、軽くて持たせやすく、便利ですよね。
しかし、実際に使ってみてわかった”微妙なところ”もあります。
位置情報はリアルタイムではない
実は、エアタグそのものにはGPSは搭載されていません。
では、どのようにエアタグから位置情報がわかるかというと…
この位置情報は匿名通信でやり取りされるため、プライバシーは守られています。安心!
世界中のたくさんのiPhoneやiPadが、エアタグから自動的に位置情報を受け取ってシェアしてくれているるわけです。
つまり、近くに誰かのAppleデバイスがないと、全く位置を追えません!
10分間、そばにAppleデバイスがない場合、「探す」アプリに表示されるのは10分前の位置情報になってしまいます。
学校やショッピングモールなど、iPhoneを持っている方が多い場所にエアタグが居るときは、「たった今」「1分前」の位置情報を取得できることが殆どですが、
徒歩やスクールバス乗車中は、リアルタイムの位置がわかる確率は落ちます。
GPSとして使うには、だいたいの位置を把握できたらいいかな~という人向けですね。
もっと正確に位置情報を知りたい場合は、見守りGPS系のサービスやキッズケータイの導入が良いかと思います。
2つ以上のスマホに表示できない
エアタグは1つのApple IDにしか紐づけることはできないので、パパ・ママ両方の「探す」アプリに登録することはできません。
対策としては、エアタグを2つ買って、2つとも子供に持たせれば一応可能ではありますが…
アラーム音が鳴るかも
エアタグとスマホが長期間離れていると、エアタグから音が鳴る。
Apple公式の機能としては紹介されていないため、どのくらいで鳴るのか等の詳細は明らかにされていませんが、一説によると8~24時間?
先生に検出されちゃうかも
エアタグが持ち主(=保護者のスマホ)から離れている場合、
他の誰かのスマホと常に一緒に動いていると、“エアタグがあなたの近くで見つかりました”という通知がその人のスマホに表示されます。
本来は、ストーカーや行動追跡などの悪用防止のための機能ですが…
学校の先生や、一緒に遊んでいるお友達のスマホにに通知がでてしまう可能性はあります。
我が家の場合、先生のスマホに検出通知が表示されてしまった等のご指摘は今のところ頂いていません(もしかしたら表示されているのかもですが…)
まとめ
半年間エアタグを長男(5)に持たせてみて、そこそこ満足しています。
位置情報の精度は思っていたより低かったですが、
親と離れて遊びにいったり一人で通学したりする年齢ではなく、念のため使用しているだけでなので、まぁこれでもいいかなと。
自宅にiPadなどのAppleデバイスがある場合は、少なくとも自宅にいる間は正確に検知できるので、鍵っ子の帰宅確認には使えそう。
もし、
- 1人で通学しているので正確に追跡したい
- 2人以上の保護者が位置情報を見られるようにしたい
- 教室でアラーム音が鳴るのが不安
- 先生のスマホに検出されたくない
という場合は、見守りGPSサービス などを利用する方が良いと思います。