日本からの引越がやっと終わり、いよいよニューヨークまで地獄の子連れ13時間フライトです。
まだまだご機嫌が安定しない0歳4ヶ月児と、騒ぎたい盛りの4歳児。
2人とも夜はよく寝るタイプなので、夜便で寝かせていこうと思っていたのですが…
コロナ影響でニューヨーク行きの夜便はすべて欠航\(^0^)/
昼寝の苦手な子供2人を連れて、昼便で行くことになってしまいました…
ANAを選んだ理由
羽田発ニューヨーク行きNH110便は、B777-300ERという機種で、ビジネスクラスはTHE Roomという新シート。
JALと迷ったのですが、JALのビジネスクラスはスタッガードシートという配列で、座席が互い違いに配置されており、横の座席の人との”おとなり感”があまりないのです。
ビジネスマンなど1人旅の方には良いけど、子連れにはあまり向いていないかなと。
その点、ANA “THE Room”は横並びのシートなので、長男も安心だろうと思い、こちらに決めました。
真ん中のD席とG席の間には仕切りがありますが、ボタンを押すことで上下できます。
A|通路|D(夫)G(長男)|通路|H(私)という布陣でチケットをとりました。
次男は一人で座れないので、膝上チケットです。
離陸時の対策
赤ちゃんや子供は気圧差に耳がキーンとなりやすいということで、授乳しながら離陸しました。
“THE Room”は前向きのシートと後向きのシートが交互に配置されているので…
角度によっては前列の人の視界に入ってしまいます。
そのため、こちらの360°カバーできる授乳ケープを使用しました。
エプロンのように前にかける一般的な授乳ケープとは異なり、すっぽりとポンチョのようにかぶるタイプなので、周りからは一切見えずとても便利です。
機内に限らず、よく外出するママには非常におすすめ。
ベビーカーにかぶせて日除けにもなります。
長男は持参したストロータイプのジュースを飲みながら離陸(コップだとこぼしそうなので…)
2人とも耳を痛がることなく、ぶじ離陸できました。
個室感がすごい
離陸後にシートベルトサインが消えると、フライト中は座席と通路の間にも仕切りができます。
このように、①と②の2枚の仕切りを閉めれば、ほぼ個室。
ひと昔前、とある航空会社のファーストクラスが個室みたいになった!と話題になったことがありましたが、今はビジネスクラスでもこのプライベート感。
とはいえ、安全上の理由で、上のほうはガラ空きです。
歩いている人からは丸見えなので、ドアを閉めていても、授乳時には授乳ケープを使用する必要がありました。
子供とのんびりできる広さ
ベルトサインが消えると、長男が私の席の方にやってきました。
ふつうは、こういう時は膝上に乗せるしかないのですが…
この”THE Room”のシートは横に広いので、シートベルトサインが消えているときは私と長男で並んで座ることができました。
また、写真は撮り忘れてしまいましたが、ボタンを押すとフルフラットシートにすることもでき、私と長男で一緒に横になって寝られました。
バシネット・オムツ交換台
離陸後、次男はベビーバシネットに寝かせてもらいました。
座席に取り付けるカゴのようなもので、赤ちゃんを寝かせておくことができます(体重制限あり)
横から見るとこんな感じ。
座席の横幅はじゅうぶんあるため、バシネットを設置しても大人1人が座るのには全く問題ありません。
(スクリーン横の袖机は使えなくなりますが…)
バシネットは事前に電話で要予約です。
B777-300ER 新212席 ビジネスクラスのバシネット設置可能席は、16D、16H、20D、20Hの4席のみ(下の画像の赤枠)
ちなみにオムツ交換台があるトイレは4か所あります(下の画像の青枠)

オムツ交換台はトイレの壁にくっついていて、パタンと前に開いて使うタイプでした。
食事とキッズミール
さて、離陸後シートベルトサインが消えてしばらくすると、夕食のサービスがはじまりました。
朝10時過ぎに離陸したのに、もう夕食(時差対策ですね)
長男には、あらかじめオーダーしておいたキッズミールが届きました。
まず初めに、キットカットとクリームのおつまみ。
おやつたっぷり!長男は偏食なので助かります。
私の前菜も運ばれてきて…
長男が私と一緒に座っていたので、テーブルに2人分まとめてサーブしてくれました。なんとか乗った。
キッズミールのメインディッシュはこちら。
お星さまのハンバーグ、クリームコロッケ、おにぎり形のチキンライスなど、美味しそう。
昼便で子供たちは寝るのか
食事が終わって、機内は消灯。
周りに迷惑をかけないためにも、時差ボケを起こさないためにも、子供たちはなんとか寝てほしい。
10時過ぎに離陸して、食事を食べて、日本時間では13時前後。
普段なら元気いっぱいの時間ですが、前日の夜更かしのおかげもあり、長男(4)はめちゃくちゃ眠そうです。
そして…寝たー!!!
2歳頃から全く昼寝をしなくなった長男ですが、寝てくれました。計画通り。
次男は離陸後からバシネットで爆睡。
子供2人が寝てくれたので、私も少し寝ることができました。
D席に夫と次男(バシネット)、間のパーテーションを開けて、G席に私と長男という感じで、H席は使わずにみんなで固まって就寝。
このまま朝食まで眠っていてほしかったのですが、2~3時間で長男起床。
さすがに朝までは寝てくれないよね~
というわけで、新しく買ったウルトラマンの図鑑や、iPadにダウンロードしておいた動画を使って、なんとか静かに過ごさせることに。
機内エンターテインメントは、長男が興味のある番組はほぼなく…動画をたくさんダウンロードしておいてよかったです。
有料の機内Wi-Fiもありますが、日本以外の洋上では地域制限がかかって日本版の動画が見られないことが多いので、おすすめしません。高いし。

楽しい場面や好きなキャラクターがでてくると声が大きくなりそうになるので、「しずかにしようね」とその都度小さい声で伝えつつ…なんとか朝食時間まで耐えました(大変でした)
4歳児を狭くて暗い場所で4時間静かに過ごさせるーーこれこそミッションインポッシブル。
次男も起きて時々と泣くので、大活躍したのがこれ。
ふだんはおしゃぶりに見向きもしない次男ですが、フライト中はなぜかおしゃぶりがハマったようです。
おしゃぶりをくわえていてくれると静かだし、くわえているうちに寝てくれるのでめちゃくちゃ助かりました。
起きてご機嫌の時間は、持参した音のでないオモチャで静かに遊んでいてくれました。
Sassyのリングは色々な感触が楽しめるのが気に入ったようで、噛み噛みしたり、触ったり。
普段はベビーカーやジムにオモチャをぶら下げておくのに使えるし、買って良かったです。
ふえーん、と泣いてしまうときは、すぐに抱っこしてデッキ(?)の方に出てあやしました。
着陸、そして…
ようやく機内が明るくなってきました。
あと2~3時間でJFK空港に到着の見込みです。
消灯は終わりましたが、引き続き長男をなるべく静かにさせつつ朝食を食べ…
飛行機の高度がどんどん下がっていきます。
大変だった13時間が思い返されます。
もう二度とやりたくない。数年後にまたやるけど(つらい)
すると…

気圧の関係かな?と思い、ベルトサインが着くまでは横にならせていました。
そしていよいよ着陸というとき

ぎゃー!吐いたーーーーーーー!
急いでCAさんを呼びましたが、コロナ影響のためか、対処には防護服が必要とのこと。
次男に授乳しながら、ウェットティッシュなどで長男を拭いているうちに、シートベルトサインが点灯。
着陸までゲロと共に過ごすこととなり、半泣きの長男。

周りの人に申し訳ない気持ちと、長男がかわいそうという気持ちで、めちゃくちゃ焦りました。
座席間が離れている構造の機体なで、周りに臭いの影響が少ないのがまだよかった…(G席長男でH席の私に臭い届かず)
「あと少しだよ」「もうすぐだよ」と長男を励まし続けて、ようやく着陸。
着陸後、防護服を着たCAさんが速やかに処理(吐瀉物をかためる粉を振りかけて布で覆う)をしてくれました。ありがたや…
長男を機内のトイレで着替えさせ、地獄のフライトがようやく終わりました。
長男、初めての飛行機は苦い思い出になりました。
飛行機の揺れや気圧の上下で、気持ち悪くなってしまったんですね。
まさか「首苦しい」=「気持ち悪い」だとは思わず…
子供連れでフライトをする場合は、
- 静かに過ごさせるための動画や絵本、玩具の準備
- 飛行機酔い対策(酔い止め、エチケット袋)
が重要◎